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中国 薬の値段が突如暴騰―透けて見えるからくり

2010年06月23日

【新唐人2010年6月23日付ニュース】中国の薬の値段は、政府が決めるものと市場が決めるものに分かれます。国の医療保険薬品目録に載った薬は、政府が値段を決めますが、目録に載る直前から暴騰する現象が絶えません。

今回260の薬が新たに医療保険の目録に加わりますが、その多くの薬の値段が突如、暴騰しました。
 
例えば、あるがんの治療薬は去年の末に1瓶約93元から140元に暴騰し、今では170元にまで値上がっています。
 
大連金港薬業公司 劉さん
「当局の設定は約93.5元(約1210円)、4年据え置きでしたが、原材料の値上がりと、医療保険の目録に載ったので、140元(約1820円)になりました」
 
関係者によると、一部の利益集団が中国の医薬品を牛耳り、思いのままに値段を吊り上げています。
 
業界関係者 朱さん
「政府の操作が極めて大きい。官業の癒着があるから、出荷価格は高くないのに、販売会社や病院を通し、薬局に行くと、数倍に値上がります」
 
「中国の医療保険は庶民を騙している」との声もあります。
 
江蘇省の農民 張さん
「共産党の保険は詐欺です。農民は行く病院を選べず。しかも薬を乱用し、病気も治らないし、診断も遅れてしまいます」
 
今年の5月、あるがん治療の補助薬のぼったくりが明かされました。メーカーの出荷価格は約15元、しかし病院での販売価格はその13倍の213元にまで跳ね上がっていたのです。
 
新唐人記者がお送りしました。
 
 

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